「愛されたい」と思っているうちは、愛されない理由

ライザップゴルフ

執筆者:コラムニスト・ひかり

多くの婚活をしている人たちが、「自分を愛してくれる人と出会いたい」と思っているもの。でも、「愛されたい」と思っているうちは、愛されないものです。

なぜなら、自分が愛してこそ、愛されるものだからです。

では、どうして、「愛されたい」と思っているうちは、愛されにくくなってしまうのでしょうか?

「愛されたい」と思っているうちは、自己愛


「愛されたい」と思いながらやっている行為には、“見返りを求める気持ち”が付いてくるので、実は、相手のためにやっているようで、自分のためにやっています(=自己愛)。

自己愛は相手に投げれば投げるほど、相手を息苦しく感じさせてしまうものです。自分はそんなつもりでなくても、意外と人は、単に表面的な言動だけではなく、そこにある“思い”までキャッチしているものです。だからこそ、まずは自分がきちんと人を愛せる人になった方がいいんですよね。

純度の高い愛を知っている人ほど、自分に向かってくる思いが、本当の愛なのか、自己愛なのかを察知してしまうもの。だから、人を愛せるような成熟した人を振り向かせたいと思うのであれば、まずはきちんと自分が愛せる人にならないといけないのです。

人を愛せるようになるには?

「よし!今日から、愛せるようになるぞ!」なんて思っても、そう簡単に人を愛せる人になれるわけではありません。本当の意味で人を愛するようになるためには、「愛するとはどういうことなのかを知ること」「まずは自分をきちんと愛せるようになること」という段階を踏む必要があるからです。

「愛するとはどういうことなのかを知ること」というのは、重要なことです。巷にある恋愛の多くが、まだ自己愛の投げ合いであり、愛の奪い合いであることが多いもの。「相手を振り向かせたい」「相手を自分の思い通りにしたい」と思っているうちは、そこにあるのは、相手への愛情ではなく、自己愛なのです。

本当の愛とは、「相手がHAPPYであれば、自分もHAPPY」だと思えることです。つまり、自分の幸せのために相手を利用するのではなく、ただただ相手が幸せであることを、自分も喜べる状態になるということです。それは、たとえ自分にとって好ましくない状況であっても、です。だからこそ、結構ハードルは高いのです。

ただし、そんなことを言うと、自己犠牲を愛だと勘違いしまう人がいますが、それはまだ本当の愛とは言えません。「自分を犠牲にしている」と思っている時点で、まだ「相手がHAPPYであれば、自分もHAPPY」と思える段階ではないからです。

ただ、そこまでいくのはハードルが高すぎるで、まずは「自分を大切にした上で、人も大切にする」ことから学んだ方がいいでしょう。

実は「自分を大切にした上で、人も大切にする」ことすら、難しいこともあります。人によっては、本当の意味で自分を愛せていない人も意外と多いからです。例えば、「自分にはこういった欠点があるから、好きになれない」なんて思っているうちは、まだまだ自分を愛せていません。

愛するというのは、「“ありのままの自分”を受け止めた上で、成長を願うこと」だからです。

人は基本、自分に対してできることしか、人に対してもできません。つまり、自分を大切にできない人は、本当の意味で人のことも大切にできないし、自分と深く対話をできない人は、人と深く対話をできないし、自分を愛せない人は、人のことも愛せません。そんな心の余裕はまだない段階だからです。

だから、まずは、「自分を愛する」ことをきちんとできるようになることが、「人を愛せる人」になるための第一歩なのです。

あなたの成熟度は、どの段階?

人を愛せるようになる段階には、このようなものがあります。あなたはどの段階にいるでしょうか?

(1)自己をコントロールできる
  ↓
(2)精神的な自立ができる
  ↓
(3)自分を肯定し、愛せる
  ↓
(4)特定の人を愛せる
(自分を大切にしている上で、人を大切にする)
  ↓
(5)特定の人だけでなく、より多くの人を愛せる
  ↓
(6)自己犠牲を感じることなく、「人の幸せ=自分の幸せ」だと思えるようになり、より愛を注ぐことができる

(6)のことで補足すると、基本、人は、自分をまずは大切にする上で人を愛することが大切ですが(そうしないと、「見返りを求めるようになる」ため)、より純度の高い愛になると、「相手の幸せが自分の幸せ」になるので自己犠牲をすることであっても、犠牲になっているとすら思わなくなる、というわけです。

(6)まで行くと「神の域」になっていきますが、この世界でもそういう段階の人がいないわけではありません。

こういった過程を、みんなそれそれが自分のペースで進んでいるのが、人生なのです。年齢は関係なく、20代で(6)の段階の人もいれば、60代でも(1)の段階の人はいます。

現代のように物質主義の価値観がはびこっていると、頭でっかちにスキルばかりを学んで、心の成長を止めてしまっている人は少なからずいます。でも、論語でも「仁」(=愛、思いやり)が一番大切なことだというように、「本当の愛を学ぶために私たちは生きている」といっても過言ではないですし、やはりこれらを学び切っていないと、必ず人生の壁にぶつかるようになっているのです。

これを見ても分かるように、人を愛せるようになるためには、「精神的な自立ができていること」「自分を肯定し、愛せるようになっていること」が前提です。

その上で、その自分の内側にある愛をどれだけ大きくできるかによって、(4)から(6)に進んでいくのです。

(1)の段階だと、自分のことを受け止められようと、意中の相手に自分のことばかりアピールしてしまいます。

・私(僕)のことを知ってほしい

・私(僕)のことを理解してほしい

・私(僕)のことを受け止めてほしい

という自己承認欲求を相手に求めてしまうのです。そうすると独りよがりな言動になり、相手に愛されるどころか、ウザがられてしまうこともあります。

(2)と(3)はある意味、セットみたいなものです。自己肯定できないと、人から評価されることばかり求め、人に依存するようになってしまうからです。

また、(3)になると、明らかに佇まいが変わってきます。

1人でいても充実した雰囲気になり、周りからは、「この人に対しては、きちんと大切に扱わなければ」と思わせるようなオーラも漂ってきます。

逆に、自分を大切にしていない人ほど、相手からも軽んじられやすくなってしまいます。たとえば、だらしがない格好をしている人が目の前にいると、大切に扱わなくては、と思えなくなってしまうものでしょう。自分を大切にしていない姿が、相手に「大切に扱わなくてもいい人なんだ」と思わせてしまうんですよね(もちろん、邪険に扱われていい人なんて、1人もいませんが)。

まずは、「自分を愛する」ことから目指そう!

あなた自身、できることなら(4)の段階以上の人と恋愛をして、ちゃんと愛されたいものではありませんか?

でも、もし自分がまだ(2)以下の状態の場合は、(4)の段階以上の相手にとっては「物足りなさ」を感じさせてしまうものです。(2)以下の状態だと、自己愛の傾向が強いので、いくらエスコート上手でも、いくら自分では優しくしているつもりでいても、そこに相手への愛情がないことを見抜かれてしまうんですよね。

(3)の段階であれば、(4)には進みやすくなります。だから、まずは、(3)の「自分を肯定し、愛せる」段階までに成長することが、先決なんですよね。

更に言うと、(3)の段階を過ぎると、随分、精神的にも楽になってきます。やはり自分を一番傷つける存在というのは、“自分自身”なんですよね。自己嫌悪が自分を苦しめますしね。

だから、「人に愛されたい!」と思っている人は、まずは自分で自分をきちんと肯定し、愛せるようになりましょう。その上で人を愛せるようになっていきましょうね。それが、「愛される秘訣」なのです。

執筆者:コラムニスト・ひかり









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