近年日本では婚活がブームになっています。
その選択肢は多様化していますが、自分がどうやって結婚するのかを真剣に考えている人は、もしかしたら案外少ないかもしれません。
こちらでは、婚活の選択肢の1つである結婚相談所とは一体どんな所で、入会した場合にはどのような流れで結婚に進んでいくのかを、詳しく解説したいと思います。
ステップ1 見学
結婚相談所に入会しようと思ったら、まずはインターネットで結婚相談所を検索して調べたり、良いと思う結婚相談所から資料を取り寄せる事になると思います。
そしてココだと思う相談所があれば、実際に電話したり無料のカウンセリングを受け、具体的な活動方法や費用など、自分の希望に合っているか確認した上で、納得できれば入会する事となります。
やはりホームページや資料だけでは、そこの結婚相談所の本当の雰囲気はわかりません。
スタッフの対応なども重要なポイントですし、自分に合うか合わないかは、しっかり見学して決めることが大切です。
その際にあらかじめ必要書類を準備して行けば、入会を決めた時にすぐに手続きができ、二度手間になりません。
入会時に必要となる書類は、結婚相談所によっても異なっていますが、概ね次の書類はどこの結婚相談所でも提出を求められます。
- 住民票
- 独身証明書
- 写真付きの身分証明書
- 学歴や資格の証明書
現在日本各地に4,000社ほどの結婚相談所があるとされていますが、そのうちの約半数は結婚相談所の連盟に加入しています。
連盟にはいくつかありますが、それらに加入しているような結婚相談所では、上記の書類は必ず必要になると思います。
要するに、きちんとした公的な証明書を提出した者のみが会員になれるという事です。
では残りの半分の連盟に加入していない結婚相談所は、どうなっているのでしょうか。
もちろんそれらがいい加減な結婚相談所だということはありませんが、必ずしも上記のような書類ではなく、身上書とお見合い写真だけを用意すれば良いというような、独自のルールで行っている所もあります。
そのような結婚相談所は、一般的には規模が小さく、昔ながらの知り合いからの紹介を中心とするようなお見合いスタイルを採用している所が多いです。
自分がどちらのタイプの結婚相談所に向いているのかにもよりますが、なるべく多くの人と出会いたいと思うのであれば、面倒でも書類を準備して、連盟に加入しているようなある程度規模の大きい結婚相談所に入会した方が良いかもしれません。
ステップ2 入会
入会をする結婚相談所を決め、必要書類が揃えば、結婚相談所のアドバイザーと面談をしながら自分のプロフィールを作成することになります。
プロフィールには、名前や年齢・住所はもちろん、身長・体重、趣味、酒やたばこなどの嗜好品、お相手の年齢や年収の希望条件、また親との同居の可否などを詳細に記入します。
例えば下記のような条件だと妥当だと言えます。
33歳でフルタイムでお仕事している女性Aさんの希望条件
- 相手の年収の希望の400~600万円
- 希望の年齢は前後5歳程度
特にプロフィールに書けるような資格もなく、30歳を過ぎている女性としてはある程度妥当な希望条件と言えるでしょう。
このように、分相応な希望条件であればよいのですが、時には身の程知らずと言えるような条件を出す方もいて、そういう方にはアドバイザーは希望条件の見直しを提案します。
特に他の結婚相談所で活動していたけれど成婚に至らずに、違う結婚相談所に入会しようとしているような方は、そもそもの方向性が間違っている可能性がありますから、一度軌道修正が必要なのです。
結婚相談所の料金については、それぞれの相談所によって様々です。
たいていの結婚相談所でいくつかのコースがあり、月に紹介されるお相手の人数や、お相手の年収や肩書のランクによって、料金が変わってくることもあります。
1つだけお伝えしたいのは「激安で良質なサービス」というのは、基本的に存在しません。
良質なサービスというのは、言い換えれば結婚相談所のアドバイザーがどれだけ親身になって手厚くサポートするかということです。
それにはある程度のコストが必要になるのは当然の事と言えるでしょう。
数多くの結婚相談所の中から自分に合ったところを探し出すのは大変なことかもしれません。
資料やホームページなどで、その結婚相談所の理念などを知り、実際足を運んでその雰囲気を感じる事が大切です。
ステップ3 プロフィール写真の撮影
入会した当日、または1週間以内にプロフィール写真を撮影する事になります。
これも結婚相談所によって様々ですが、自分で写真館に行って撮影するなどして準備するケースや、その結婚相談所が手配して写真を撮影するケースなどがあります。
オススメの方法としては、男女ともスタジオでの撮影ではなく、実際に外に出て撮影する、いわゆるロケです。
その理由は背景によって、より魅力的な写真が撮影できるからです。
服装としては、目を引く色、差し色を上半身に入れることがオススメです。
男性の場合はピンクや赤の入ったネクタイをする、女性はピンクや赤のトップス、またはふわっとしたワンピースやスカートなどが良いでしょう。
結婚相談所によっては、服装や髪形なの提案も行い、買い物に同行してくれる事もあるようです。
こうしてプロフィール写真が出来上がると、プロフィールが会員に公開されることになります。
結婚相談所によっては、新規に入会した会員は別枠で掲載されるところもあります。
そのようなケースでは通常よりも注目度が高くなりますので、申し込みを受けた場合には積極的に会ってみると良いと思います。
プロフィール写真は、大勢の写真が掲載される中でパッと目を引くように作る必要があります。
オーディションの写真だと思って、真剣に取り組みましょう。
ステップ4 お相手選び
プロフィールを作成し公開するまでに、入会から早くても2~3日はかかりますが、お相手を選ぶのは入会すればすぐにでも開始できます。
お相手探しの方法も結婚相談所によって様々ですが、ここでは結婚相談所に設置されたパソコンから検索する方法についてご紹介します。
連盟に加入している結婚相談所であれば、その連盟の中で情報は共有化されますので、非常にたくさんの会員データがあります。
例えば年収600万円以上という男性という条件で検索すれば、それなりの人数が検索されます。
そこで更に希望年収を上げてみると、それはそれでまたかなりの人数の男性が表示されます。
こうして、普通に生活していても出会うことのない、好条件の男性が沢山出て来るので、だんだんと希望がつり上がってしまうケースがままあります。
しかしここでよく考えてみる必要があります。
当然相手の男性にも選ぶ権利というものがあります。
自分がいくら良いと思っても、相手の希望条件から外れていれば、その人とは会う事さえもかないません。
年齢や見た目・性格など、相手から却下されてしまう事も多々あるのです。
それで現実を知ることになるのもひとつの勉強と言えますが、条件や見た目だけではない、お相手の選び方などを、アドバイザーから助言されることもあるでしょう。
お見合いは入会からの1カ月が勝負とも言えます。
だらだらと活動していても仕方ありません。
希望を出してお互い会いたいという事になれば、担当のアドバイザー同士で連絡を取り、お見合いの日程などを決めます。
ここまでの段階では、一般的に本人同士が連絡を取り合う事はありません。
ステップ5 お見合い
これも結婚相談所によって様々なケースがあります。
ホテルのラウンジなどで待ち合わせたり、結婚相談所内のスペースであったりという事が多いのではないでしょうか。
また結婚相談所のスタッフが同行するケースと、そうでないケースがあります。
サポートが手厚い結婚相談所であれば、お見合いに同席しそれぞれを紹介したり、話のきっかけを作るなどして、お見合いがスムーズに進むように配慮してくれます。
異性と話す事に慣れていない人や、人見知りをしてしまう人などは、こうしたサービスのある結婚相談所を選ぶと良いかもしれません。
逆にそれぞれにお見合いの場所と時間を伝え、最初から二人だけで会うようなスタイルの結婚相談所もあります。
そのようなケースではいくつか注意事項があります。
まず、写真と違っていてお互いを見つけられないようなことがあっても、それで気を悪くしないようにして下さい。
男女とも当然自分が1番良く見える写真をプロフィールに使っています。
メイクや多少の修正もあるかもしれません。
お互い様ですので騙されたなどと思わずに、頑張って写真を撮ったんだなと好意的に受け止めましょう。
また当たり前の事ですが、遅刻は厳禁です。
人気のある人は、1日に何件かのお見合いを入れている人もいます。
企業の面接ではありませんが、1時間交代で何人もの人に会うのです。
男性では医者、女性ではCAなど、人気のある職業の人ほど休みの調整が難しく、1日に大勢の人と会う傾向があります。
そんな人気の職業の人と会いたいと思うのであれば、なおさらスケジュールの調整が大切になります。
もうひとつ注意するのは会話の内容についてです。
初めて会った人と、ものすごく盛り上がるような会話ができるような人はそれほどいません。
どんなにコミュケーション能力が高い人であっても、それが初対面のお見合いであれば、緊張して本領発揮できる人は少ないでしょう。
ですから最初に会った時だけの印象で、つまらない人だなどという判断はしないでください。
顔合わせではまずは相手に交際希望してもらえる事を目指し、それ以降のデートで本当の姿を見極めるようにしましょう。
初対面の相手が気に入らなくて、無口になったりムスッとしているような女性には、良い出会いが訪れることはありません。
ステップ6 3か月の交際期間
お見合いをして、お互いがもう一度会いたいと希望した場合、その翌日から交際がスタートする事になります。
たいていの結婚相談所では数週間の仮交際の期間が設けられており、その間は他の人とお見合いをすることが許されています。
仮交際の期間が終了し、本交際が始まればもう他の異性とは会いません。
そしてほとんどの結婚相談所では、この本交際の期間を3か月程度と定め、その間に結婚するか否かの判断をすることになります。
その間にデートを重ねてお互いを良く知り、生涯のパートナーとなれるかどうか見極めます。
途中心配なことや悩み事が出てきた時には、アドバイザーが親身になって相談に乗ってくれるでしょう。
どうしてもこれ以上交際は続けられないと思った時には、基本的にアドバイザーに告げる事になります。
トラブルを防止するため、結婚相談所が間に入って交際をお断りする事がほとんどです。
そうなったら、またお相手選びからスタートし直すことになります。
ステップ7 成婚
本交際の期間を経て、お互いに結婚の意思が固まれば、晴れてご成婚となります。
結婚相談所に成婚退会の書類を提出して、二人で退会です。
実際入会からどの程度の期間でこの成婚までに至るかと言えば、もちろん人それぞれではありますが、一般的には登録から半年から長くても1年以内です。
いくら長く婚活しても、理想の相手が現れるとは限りません。
身の程を知り、真剣に婚活に取り組む人は2~3か月で成婚する人も沢山います。
1年以上婚活をして成果がないとしたら、条件や婚活に向き合う姿勢について根本的に見直す必要があるかもしれません。